痛みについて 6
こんにちは。
陽光堂鍼灸院の斎藤です。
・・・つづきです。
前回の内容で、追加があります。
腎の弱りという結果になったときに、さらに肝との連動は考慮したほうがよいです。腎の弱りかつ「熱」の場合には、なおさら。
ちょっと複雑ですが、例えば腰の痛みというと、筋と骨の不調とも考えられます。五臓の役割としては、骨は腎・筋は肝のコントロール支配下にあると、東洋医学では考えます。
なので、前回ご紹介した「六味丸」だけでなく、肝の影響も加味して、漢方薬では「釣藤散(ちょうとうさん)」も考慮に入れるのがいいです。
この場合は、腰の症状よりも頭痛とか上部の症状も、強くでてくるように思います。主訴だけではなく、あわせて出ている症状も、処方には大事な情報です。
※ 腰が痛ければ、必ず「釣藤散」というわけではありません。その漢方薬が効くという診断が出たときに、これが処方されます。念のため。今までご紹介した漢方も、同じことが言えます。
今回は、前回の補足でした。
ご自愛くださいませ。
陽光堂鍼灸院
斎藤隆行 拝