痛みについて 5

こんにちは。

陽光堂鍼灸院の斎藤です。

体質改善・ハリ治療なら札幌市北区の陽光堂院灸院

 

・・・続きです。


前回の臓腑の分類について、見やすい表が公表されていました。こちらを参照してみてください。

→ http://www.jsom.or.jp/universally/examination/gozou.html 

東洋医学会のHP 五臓の基本参照)


さて、今回は、

3・内蔵の不調が、身体の中の流れを悪くさせている。(臓腑・経絡病)です。

これは、1と2の合わせ技です。臓腑と経絡は、別々の名前がついてますが、植物でいえば、根っこから茎に移行するというような、一体モノのイメージ。実際は、このような症状のことが多いです。

 

たとえば、ストレスなんかを受けると、肝のはたらきがとても昂(たかぶ)ってくるのですが、そうすると肝の経絡上の「わき腹」が張ってくるなんてこともあります。

また、普段から甘いもの取りすぎて胃腸に負担をかけていると、胃腸に関係する経絡上(脾経上)にある、「膝の内側」を痛めやすいとか・・・。

腎に負担がかかった場合(長く続いている症状など)は、腰はもちろん、膝の裏なども痛みの生じやすいことがあります。


では、どんな処方になるのかということなのですが・・・。 

例えば、腎に起因する腰痛の場合だとして、さらにそれを「冷」か「熱」に分類。(多くは腎の弱りのことが多いです。)

 

鍼の場合は、腎の働きを高めて、元気をつけるツボを選びます。

肘の周りとか膝の周りとか、あとは背中、おなか。反応のある所が候補になってきます。(実際に診ないとだめですね。)

 

漢方薬だと、「冷え」と判断された場合は、「牛車腎気丸」は候補に入ってきます。「熱」と判断された場合は、「六味丸」は候補になりえます。

※ ここであげた漢方薬は、「腰痛はすべてこれでOK」ということではありません。これは、腎虚に由来する腰痛の参考例です。


なんだか結論が出なくて、モヤモヤっとしますね。けれども、分類することって、大事なんです。


では、また次回。

ご自愛ください。

 

陽光堂鍼灸

斎藤隆行 拝

 

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